
ストレス時代の漢方処方
ストレージ
現代人は時間に追われ、人間関係に悩み、多くの人がストレスをかかえています。また、ストレスは様々な身体の不調をもたらします。
ストレスは、どうやって感じるの?
ストレスは、脳で快・不快を感じ取ります。脳の中にある、大脳辺縁系の篇桃体です。ここでは、心地よい刺激に反応する細胞と不快な刺激に反応する細胞が存在します。ここで不快刺激に反応する細胞によりストレス状態となります。その刺激は、視床下部などを経て、自律神経や内分泌に影響を与えます。
理由がわからないのどのつかえ感のある方には。
ストレージタイプH
こんな症状はありませんか?
- のどがつかえたり、通りが悪くなったりする感じがする
- 嫌だなあと思うと、のどのつかえや吐き気を感じる
- 胸のあたりが、何かつまったみたいにモコモコする
- 発表やプレゼンの時の第一声が出にくかったり、声がしわがれた
- のどスプレーやのどケア用品を使ってみてもイマイチ
タイプHに使われている
「半夏厚朴湯」
「半夏厚朴湯」は、ストレスなどによって起こる気の滞りを改善する漢方の代表選手。気が滞って、つかえ感とか違和感があるのどを、気の巡りをよくすることで、スーッとやわらげます。不安になったり、気分が落ち込んだりした時にもおすすめです。
多忙やプレッシャーによる苦しい胃痛のある方には。
ストレージタイプI
こんな症状はありませんか?
- 期限ギリギリの仕事を抱えて、胃の調子が…。
- 仕事が忙しくストレスを感じると、胃がキリキリする。
- なんだかわからないけど、胃の調子が悪くなる。
- 仕事で怒られたり誤ったりする時に、胃が痛む。
タイプIに使われている
「安中散」
「安中散」の「中」とは、カラダを上・中・下に分けた真ん中=お腹のこと。つまり、安中散とは「安らかなお腹にする漢方薬」。ストレスのせいで、痛くなったり、冷えてもたれたり。安中散は、そんな弱った胃を温めて、調子を良くしてくれる。だから、ストレス性胃炎(神経性胃炎)によく効くのです。
緊張や不安。下痢になる方には。
ストレージタイプG
こんな症状はありませんか?
- プレゼン前になると、お腹がゴロゴロしたりする。
- 下痢になるかもと、不安になることがある。
- 電車に乗ると下痢になりやすく不安で仕方ない。
- 渋滞している時に限って、お腹が痛くなってしまう。
タイプGに使われている
「半夏瀉心湯」
「半夏瀉心湯」は、下痢やお腹の張りとか消化不良といった腸のトラブルとストレス(不安な気持ち)の両方に効く漢方。だから、腸の調子が良くなくて下痢になりやすいというあなたにも、不安とか緊張を感じやすいかもというあなたにもぴったりです。しかも、胃腸だけじゃなくて、口内炎にまで効き目があります。